個人事業主は必見！屋号付き銀行口座開設におけるトラブル対策

屋号付き口座を作りづらい現実

個人事業主として働く場合、個人名義の口座を使用して取引をすることに抵抗がある方も多いのではないでしょうか。プライバシーを保護するためにも資産を個人のものと区別するためにも事業用の「屋号付き口座」を持ちたいと思うのは当然です。しかしペイオフの実施以来、個人が複数の口座を持つことに対して審査が厳しくなっているのも事実です。

表示名が違うだけで個人の口座

ちなみに個人事業主が作る屋号付き口座は「法人口座」とは違います。法人は法律で認められている一つの人格ですので、個人とは完全に区別されています。なので個人の銀行口座のあるなしに関係なく法人は個別に法人口座を自由に作ることができます。しかし個人事業主は法人ではなくあくまで個人です。
したがって「屋号付き口座」は個人事業主の口座であることには変わりなく、便宜上名義を個人名ではなく屋号で表示することを銀行が認めているという事です。つまり「表示名が違うだけで個人の口座である」ため手続きが難しくなっています。

屋号付き口座開設のために

屋号付き口座を開設するためには必要な書類などを銀行に提示する必要があります。まずはパスポートや運転免許証などの「本人確認書類」が必要です。次に「開業届」が必要になります。税務署に個人事業主として開業する事を届けているかどうかを証明する控えが必要です。税務署で取り寄せておきましょう。そして屋号を確認できる書類も必要になります。いちばん信頼性がある書類は屋号あてに送られてきた事業先からの書類やはがきです。そしてこれらの書類と一緒に印鑑をもって自分の家の近くの銀行で手続きをしましょう。

PayPay銀行がおすすめ

屋号付き口座を開設することを認めるかどうかはあくまで銀行の判断によります。ある銀行はOKでも他の銀行ではNGになることもあります。屋号だけの口座開設は無理でも屋号と個人名義がセットになっていれば開設ができる場合もありますので銀行で詳しく話を聞いてみましょう。
そんな中で「PayPay銀行」は屋号付き口座の開設を認めている銀行のひとつです。居住している住所が日本国内であること、満15歳以上であること、法令に反する業務を行っていない事などの申し込み条件をクリアしている場合は申し込みをすることができます。申込書には屋号と名前、性別や生年月日、住所や連絡先などの基本情報を書いた後、事業内容について記入します。開業後の期間や業種、業務内容や取扱商品、取引目的そして口座開設の目的などを記入します。