契約時は慎重に!個人事業主の業務委託トラブル防止策とは

よくあるトラブル事例

委任と請負の違いや契約締結時の注意点など、業務委託契約の基本的知識を頭に入れつつ、具体的なトラブル事例を見ていきましょう。業務委託契約にひそむトラブルは、実に様々です。フリーランスとして働く方によくあるトラブルは、二重派遣は偽装請負などの違法契約を締結してしまうこと。知識がなければ、悪気なく巻き込まれてしまうトラブルです。さらに、クライアントからの支払いがされなかったり、契約解除された上に損害賠償を請求されるなど、これらのトラブルはどれも個人事業主にとって大きなダメージとなります。

偽装請負と二重派遣

フリーランスには、クライアントと結んだ業務委託契約が適法か違法か、自分に一方的に不利なものではないか、といった事を正しく判断する能力が必要です。違法な契約ということがわかっていれば対処もできますが、わかっていなければそれもできません。実際にフリーランスの身に降りかかることが多いのは、「偽装請負」と「二重派遣」という問題です。請負という契約にも関わらず実質的に正社員扱いされてしまう偽装請負や、別の会社へ派遣させられてしまう二重派遣にはくれぐれも注意しましょう。 MORE

契約解除され損害賠償請求

ここで紹介するトラブル事例は、クライアントから業務委託契約を一方的に解除された上に、損害賠償の請求をうけたフリーランスのトラブル事例で、個人事業主の業務委託トラブル事例の中でもかなり最悪のケースです。このような事態になってしまった場合は、契約書の内容確認はもちろん、その契約に基づく取引においてどういう事実が起きたのかなど、様々な事情から支払い義務が判断されることになります。この場合は法律の専門家に相談するのがベストな選択です。 MORE

クライアントからの支払い問題

私が所属する某法律事務所でもご相談に来るフリーランスの方からよくあるご相談が「クライアントが仕事を完了したのに報酬を支払ってくれない」というものです。お金を稼ぐために仕事をしているのであり、対価が受け取れなければボランティアになってしまいます。その入金をあてにして資金計画をしている個人事業主にとって、報酬の不払いは本当に深刻な問題です。業務委託契約によるこのようなトラブルを回避するための対策をご紹介します。 MORE

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個人事業主が事業の安定化を図るために必要なのは、資金を備えておくことです。出資や融資の場合は返済義務があったり自分の裁量で経営を進めづらくなったりさまざまな弊害があるため、そのような心配がない公的支援を大いに利用しましょう。 MORE

契約解除され損害賠償請求

個人事業主の業務委託トラブルによくあるのは、「一方的に契約を解除された上に損害賠償を請求される」というトラブルです。そんなバカな?!と思われるかもしれませんが、これは実際にあるトラブル事例なのです。このトラブルも、契約締結時に契約内容をしっかり確認していれば防げたケースが多々あります。契約を締結する際の確認がいかに大切かがおわかりいただけると思います。契約内容をきちんと確認したにも関わらずこのようなトラブルに巻き込まれてしまった場合は、迷わず法律の専門家に相談することをおすすめします。 MORE

業務委託契約とは?

フリーランスなどのように個人事業主として仕事をしていると、クライアントから「業務委託契約を締結しましょう」と言われることがあると思います。業務委託契約って何なのかを理解していないまま、中身をよく確認せずに締結してしまう方も多いようです。しかし、契約を締結する際は慎重に確認しなければなりません。本来、取引の条件等を明記して双方が合意したことを書面に残すことによって、後のトラブルを防止するための契約ですが、その契約が逆にトラブルにつながってしまうこともあるのです。まずは業務委託契約とは何ぞや?ということころから解説します。 MORE

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クライアントからの支払い問題

フリーランスなどの個人事業主によくあるトラブルは、「クライアントが仕事の報酬を支払ってくれない」という不払いのトラブルです。本来、契約書はこのようなトラブルを防ぐために締結するものです。しかし契約書の内容をしっかりと確認せずに締結してしまうと、クライアントにばかり有利な内容となっているケースもあるので、十分な注意が必要です。各自治体で、無料法律相談窓口が用意されていると思いますので、いざという時には、専門家に相談してみてください。 MORE

契約を結ぶ時の注意点

個人事業主が企業などと業務委託契約を締結する際に、最低限チェックすべきポイントを紹介します。契約期間や業務の内容、報酬額などは当たり前のように確認されると思いますので、ここではその他の注意ポイントをピックアップしました。まず、もっとも注意すべきポイントは「違約金」に関する条項です。高額な賠償金や違約金が設定されている契約は危険。あやしいと思った方が安全です。条項変更の交渉をし、応じてもらえないようであればその契約は締結しない方が無難です。 MORE

屋号付き口座を持つには?

個人事業主の方が開業直後に直面しがちなトラブルのひとつに、銀行口座の問題があります。それは、事業用の屋号付き銀行口座を開設しようとしたら銀行から拒否されて口座がつくれないというケースです。これはペイオフの影響によるもので、各銀行とも個人が複数の口座を開設することに対してうるさくなっているためです。しかし、個人事業主として仕事をするうえではプライベート用の口座と事業用の口座はわけてもちたいものです。屋号付き口座を開設するための知識をご紹介します。 MORE